養育里親になるには②

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~申し込みから登録までの流れ~

こんにちは、養育里親のひかりと申します。

養育里親になってみたい!やってみたい!という方や、ご興味を少しでも持ってくださった方へ、申し込みから登録までの流れについて解説します!まず、どこに相談すればいいの?申し込みから認定までどれくらいの時間がかかるの?といった疑問にもお答えします!

養育里親の申し込みから登録の流れ

養育里親の登録や委託までは、以下の図のような流れが基本となります。

子ども家庭庁「里親制度(資料集)」より引用

講演会・説明会の実施 

養育里親に興味のある方や、実際にできるかわからないけど少しでもやってみたいなというお気持ちがある方は、まずは全国各地で開催されている養育里親の講演会や説明会に参加されてみるのがおすすめです。里親制度の説明や、実際の里親さんの体験談を聞く機会があったりします。

行政が実施しているものもあれば民間のフォスタリング機関(里親のリクルートや支援を行う機関)が実施しているものもあります。

ただし、これらの講演会や説明会への参加は、養育里親になるための条件ではありません。私の場合は、コロナ禍でイベントが少なかったこともあり、全国里親会のホームページを見てイメージを膨らませました。

児相・里親支援機関(フォスタリング機関)によるガイダンス

養育里親になることが現実味を帯びてきたら、次はガイダンスを受けます。

まずは最寄りの児童相談所に電話するのがベストです。

児童相談所に電話するのは、正直結構ドキドキしました💦笑

「あの…養育里親になりたいと考えていて…どうしたらいいでしょうか?」と恐る恐る尋ねると、里親担当の職員さんが替わってくださり、簡単な流れを教えてくれました。

そして「まずは児童相談所に来て話を聞いてみてください」とのこと。

夫と有給を取り、約束した日に児童相談所へ。職員さんとともに、民間のフォスタリング機関(乳児院)の里親支援担当兼リクルーターさんと面談し、パンフレットを用いて里親制度の仕組みや登録までの手順について教えていただきました。

今思い返せば、良い顔合わせの機会になったな、と思います。

基礎研修1日+実習1日程度

基礎研修では、里親制度の意義や役割についてや、要保護児童がどんな子どもたちなのかを理解するたのカリキュラムに沿って学びます。実習は、児童養護施設や乳児院の見学が主な内容です。

ちなみに、児童福祉の経験を3年以上有する者は、基礎研修と実習は免除となります。助産施設や乳児院・児童養護施設、保育所、障害児の支援施設等で3年以上従事された方が主な対象です。詳しくはこちらも参考になさってください。

我が家は夫が保育士、私は助産師として3年以上の実務経験がありましたので、基礎研修と施設での実習は免除されました。(もちろん希望があれば受講できます。)

登録前研修+登録前実習(それぞれ2日程度)

登録前研修では、子どもの成長・発達や事故防止など、より具体的な要保護児童の養育の注意点について説明を受けました。虐待体験のある子どもとの接し方や、お金の管理についても学びました。

子育て経験があると感覚的に理解できることも多かったのですが、これから初めて育児をする方にとってもわかりやすい内容だったと思います。

またこの時に、「里親になることについて、事前に家族に話すこと。基本的には委託前に同意をもらっておいてください」と強調されました。近しい親族に黙って里親を始めた場合、後で家族間のトラブルになる事例もあるそうです。

私の場合は、実家とは疎遠でしたし、賛成にせよ反対にせよ意見を聞くつもりはなかったので事前に話はしませんでした。

義父母や夫のきょうだいは、近所に住んでおり関わりも深かったので、事前に話してそれぞれの気持ちを聞いておくことができました。

登録前実習では、児童養護施設や乳児院で、子どもの生活や食事、お世話について学びます。

この実習も、児童福祉の経験がある方は免除となります。

登録申請

必要な研修を受講すると、修了証が発行されます。それとともに、必要な書類(戸籍謄本や住民票、自宅の平面図、履歴書、家庭訪問希望日など)を準備して児童相談所に提出します。

家庭訪問・調査

児童相談所の家庭訪問は、申し込みに応じて随時実施されます。

基本的に平日の日中の訪問ですので、共働きの方は、有給休暇を取得する必要があるかもしれません。(我が家の場合は看護師の私はシフトを調整し、夫は有給休暇をとりました)

我が家の場合は、児相の職員さんが3名ほど来ました。

里親になりたいと思った動機や家族に話しているか、家族の反応はどうだったかも聞かれました。(実家に話していないことは、もちろん正直に話しました)

出勤時間や帰宅時間、所得や貯蓄額、総資産額、申請者の健康状態などを詳しく聞かれ、家の平面図に沿って、家の中を一通り確認されました。

「要保護児童には、もともと育てにくい気質の子、発達障害のある子、虐待で傷ついた子が多いですが、それでも養育する意思はありますか?」と聞かれました。そして「どんな小さなことでも相談してくださいね」と。里親支援機関も紹介してもらいました。

委託児童の希望も出すことができます。年齢や男の子・女の子がいい、など。

我が家の場合はまだ実子が小さいので、実子より年齢が小さい子を希望として出しています。

あまり条件を付けすぎるとなかなか委託が来ないこともあります。

児童福祉審議会からの意見聴取

これが里親登録の最終段階です。

家庭訪問までの経過から、申請者が里親としてふさわしいか、欠格事由がないかなどを審査されます。

承認が得られれば、晴れて里親認定です!!!!

申し込みから登録まで最短半年~1年程度

実際に私たち夫婦が申請してから登録まで、ほぼ1年かかりました。

【2021年1月】最寄りの児童相談所へ「養育里親になりたい」と初めて電話する

【2021年2月】 夫婦そろって児童相談所へ行き、ガイダンスを受ける

【2021年7月】 里親登録前研修を受ける(夫保育士、私看護師のため基礎研修や実習は免除され、1日で済んだ)

【2021年12月】 児童相談所の家庭訪問(最終審査)を受ける

【2022年1月下旬】 養育里親登録通知が届く

ざっとこんな感じです。

というのも、最終審査の児童相談所の家庭訪問を目前に控え、私の気持ちが揺れてしまい(本当に自分に養育里親ができるのか、どうにも自信がなくなってしまいました)、どうしてもすぐ決心できず…家庭訪問を結果的に3か月ほど延期していただいた経緯があります。

その迷いがなければ、9か月ほどで登録完了していたのではないかと思います。

里親登録に必要な研修は、1年に数回各地で行われています。

私たち夫婦が研修を受講した頃は、コロナ禍真っ最中であり、そもそも開催が半年に1回しかないと言われました。

私たちが児童相談所に初めて行った際も、「ちょうど終わってしまったところでして、次回は夏に開催予定なんですよ~」と案内されました。

つまり、まず必要な研修を受けるために最長半年待つ必要があるということです。

筆者の住む地は田舎なのでこうなのかもしれませんが…都道府県単位での開催ですので、お住まいの地域によってはもう少し頻繁に開催されている可能性もあります。ぜひご確認ください。

最終段階である児童福祉審議会の会議は、3か月に1回程度開催されるそうです。

つまり家庭訪問終了後、登録まで3か月ほど待つケースが出てくることになります。

トントン拍子に進めば、半年ほどで登録まで至れると思いますが、タイミングによっては1年前後かかる場合もあるでしょう。

養育里親を目指している方、不妊治療中で特別養子縁組も選択肢にしていらっしゃる方などは、早めに研修だけでも済ませておくことをおすすめします。(里親にならなくとも、研修はこれから子育てするうえで大変役に立つ内容でした!)

最後までお読みいただきありがとうございました。

元保育士で主夫の夫が、手作りおもちゃを販売しています。良かったらminneものぞいていってくださいね♪

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